【これからどうなる!?】気になる中国産石材の代替石種を一挙ご紹介!【第2弾】
杉並区荻窪の石材問屋・大徳石材工業の大代(おおしろ)賢太郎です。
さて、昨今は中国でも環境問題が一段と厳しくなっており、特に福建省では丁場が軒並み採掘停止となりG623、G1218、G614、G603、G688、G663といった石種に至っては各工場や市場で取扱いしている原石のみとなっております。
前回はG623、G1218、G614、G603の代替石種をご紹介しましたが、今回はG688、G663の代替となる可能性のある石種、それに加え新石種もご紹介させていただきます。
なお、当社では代替石種として中国加工製品だけではなく、ベトナム加工製品も取扱いしておりますので詳しくはこちらの記事をご覧下さい。
それでは「G688」の代替石種からのご紹介ですが、当社がお勧めするのはこちらの「G9426」です。
パッと見た感じではG688より色調が濃いため、派手な印象を受けるようですが外柵になるとそれほどでもありません。
またG688は板目と柾目で石目が合わないことも多くなってきていますが、G9426は比較的そのような違いも少ないようです。
更にメリットとしてはツヤ乗りとツヤ持ちで、下の施工事例は10年以上前に建立された外柵ですが、見た目では吸水以外ほとんど変化がありませんでした。
丁場が湖南省という中国内陸部にあり、数年前までG688の方が安価でしたが、近年は福建省の石種が価格の高騰で同程度の切単価となってきましたのでお勧めさせていただきます。
次にご紹介するのは中国を代表するピンク系石材「G663」の代替石種「インディアンピンク(別名・八重桜)」です。
写真は光が反射しないように撮影をしているため暗く見えますが、下の写真のように日光に晒すとピンク色が際立ちます。
原石自体がかなり少なくなってきたとの噂もあるG663の代替石種をどうしようかと迷われている方も多いかと思いますが、そのような方にはインド産インディアンピンクをお勧めしています。
これまで数基ほどご注文もいただき、下の写真のように建立もされていますが、目立つようなムラや黒玉もなく品質が安定していると思います。
色調も当社がご案内しているベトナム産プレイクピンクとも異なってくるため、お施主様の好みによって使い分けもできるのではないでしょうか?
その他にも新石種が続々登場しています。
中でも注目なのが「湖南623」で当社ではまだ注文を受けたことはありませんが、徐々に流通し始めているようです。
名称は623ですが見た目はG623からはほど遠く、私が見る限りでは崇武603(既に採掘停止しています)に似ていると感じました。
ただ石目は問題がなさそうなので、後はムラや玉といったものがどの程度出てくるのか?サビは大丈夫なのか?といったところでしょうか。
また情報が入りましたらお伝えさせていただきます。
さて2週にわたり中国産石材の代替石種情報をお伝えしましたが、参考になりましたでしょうか?
サンプルもご用意していますので気になる石種がありましたら、ぜひ下記までお気軽にお問い合わせ下さいます様お願いいたします。
石材問屋・大徳石材工業株式会社 大代賢太郎
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