【これからどうなる!?】気になる中国産石材の代替石種を一挙ご紹介!【第1弾】

杉並区荻窪の石材問屋・大徳石材工業の大代(おおしろ)賢太郎です。

さて、昨今は中国でも環境問題が一段と厳しくなっており、特に福建省では丁場が軒並み採掘停止となりG623、G1218、G614、G603、G688、G663といった石種に至っては各工場や市場で取扱いしている原石のみとなっております。
以前のブログでベトナム産の代替石種をご紹介しましたが、中国産やインド産、カンボジア産でもこれから代替となる可能性がある石種が揃いはじめましたのでご紹介したいと思います。

まず日本では近年、最も使用されている「G623」の代替石種はこちらの「泉港623」です。

ここ数年はG623もだいぶ原石を使い切ったことで価格が高騰しているため、G1218をお勧めしていましたが、そのG1218さえも停止してしまった今、NEXT623はこの石種になるのではないでしょうか?
G623に比べてやや白っぽさがあるものの石目は似通っており、玉やムラも見られません。また長尺物も加工出来るので外柵向きの素材だといえるでしょう。
少しずつですが、石材店様にも使用していただいておりますので施工例もご紹介したいと思います。

ただ不安な点もあり、この「泉港623」も福建省で採掘されているため、採掘条件が厳しく、長期間に渡って採掘を行えないのではないかとも言われています。

 

続いてはG614の代替石種カンボジア産「OW-1」です。
前述した通りベトナムでは盛んにみかげ石の採掘がされていますが、お隣のカンボジアでも良材が採掘されはじめました。

G614に比べ若干石目はやや荒いものの同様に青味があり、それでいて黒玉やムラが少ないためリーズナブルな価格帯で石塔を作りたい方にはお勧めできるのではないでしょうか。
以下は施工例ですが、建立してから半年ほど経過しても水ジミ等も見られないので、吸水という部分でも合格ラインは超えているのではないかと思います。ちなみに加工は中国の工場です。

 

次はG603の代替石種です。
福建省は石材の採掘についてもさることながら、加工工場としても一大拠点となっていることは皆様もご存じかと思いますが、第二の拠点として遼寧省大連市が注目されています。
遼寧省では元々、中国国内向けの建築材が採掘されていたことや比較的近い黒竜江省ではG1716やG1704といった関西向けの石材の丁場が多いことから、大連市には石材工場が点在しています。
G603の代替石種はこれまでも幾つか使用しましたが、かなりムラがあったり、サビが出てきたりとあまり印象がよくなかったのですが、「東北603(大連603)」ならそういった問題もなさそうです。
ただ本磨仕上の外柵で使用するにはやや吸水が目立つため、使うのであればバーナー仕上の敷石やビシャン仕上の外柵などに適しているのではないかと思われます。

今週はG623、G1218、G614、G603の代替石種をご紹介してきましたが、参考になりましたでしょうか?
サンプルもご用意していますので、気になる石種がありましたら下記までお気軽にお問い合わせ下さいます様お願いいたします。

石材問屋・大徳石材工業株式会社 大代賢太郎
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