【プレイクピンク】チャイナプラスワン・ベトナム工場の実力は!?【スーラオホワイト】

杉並区荻窪の石材問屋・大徳石材工業の大代(おおしろ)賢太郎です。

今日の東京は雨ですが、昨日、一昨日と秋晴れでしたね。
昨日は出先でグルメバーガーをいただきましたが、外のテーブルで食べていてもとても心地良かったです。

さて近年は、皆様もご存じの通り中国福建省の丁場が次々と採掘停止となり、G623やG603、G614、G663、G688、G1218といった原石が枯渇し始め、近々原石が完全に無くなってしまうものもございます。
吉林省や遼寧省といった中国北部で採掘されている新たな石種も出回り始めましたが、工場のある福建省からはかなり距離があり、人件費の上昇、環境問題が関係する工場の設備投資など様々な要因が重なり中国材の価格が徐々に高騰しています。

そんな中で、今注目されているのがベトナムです。
私は10年ほど前に、日本石材工業新聞社様の研修でベトナム工場を巡りましたが、その当時からベトナムは建築石材の工場がほとんどで、一部では日本の商社が技術指導をして墓石を取扱いはじめた工場もありましたがなかなか上手くいかず、すぐに撤退してしまったと聞いていました。
今も建築石材工場がほとんどですが、当社の取引先である冲セキ様をはじめとする商社が、技術指導や設備投資をすることで改めて墓石の加工に挑戦しはじめました。

実は当社でも、数年前から白みかげ石のカロートを在庫しているのですが、当初は「G695」という中国加工の安価な石種でしたが、3年ほど前から先々を考えてベトナム加工の「スーラオホワイト」に切り替えています。
正直に申しますと2、3年前に作成していたカロートは磨きも加工精度も悪く、辛うじて外側には見えないカロートだから使えるといった代物でした。
しかしこの1年間で中国の職人が技術指導をし始めてからは見違えるほど上達し、丸面加工や亀腹加工といった役物も中国加工と遜色ないくらい出来るようになってきました。

というわけで、当社もベトナム加工で「プレイクピンク」の洋型を作成してみました。

いかがでしょうか。額出し加工や水鉢・花立の加工もしっかりできていますし、香炉穴も磨けております。
気になる納期も当初は注文から納品まで45日程度かかると聞いていましたが、30日程度で入荷しました。
ただし遅れる場合もありますので、実際には45日程度見ておいていただいたほうが確実だと思います。

ちなみに「プレイクピンク」は平成29年7月17日に横浜港に展示している帆船日本丸に天皇皇后両陛下(当時)が訪れたこと記念して今年4月に建てられた「上皇上皇后両陛下 行幸啓(ぎょうこうけい)記念碑」でも採用されました。※加工はベトナム工場ではありません。
石種も荒目の「スーラオホワイト」やG663の代替石種としてお勧めしている「プレイクピンク」の他に、中目の「フーミーホワイト」、細目の紫系「Kパープル」など徐々にラインナップが充実しています。
※2020年10月現在「フーミーホワイト」と「Kパープル」はコロナ渦の影響で採掘停止したため当社では受注していません。
なお昨日から土曜日まで3日間、神奈川県川崎市の冲セキ様、岡山県倉敷市の孔雀様、愛媛県西条市のいよせき様の3社をリモートで繋ぐ展示会がおこなわれているので伺ってきましたが、冲セキ様の会場ではベトナム製品やガラスを使用した墓石が展示されていて、興味深く拝見させていただきました。

 

 

 

 

またリモートで他会場の展示品も説明していただきましたが、こちらについては画質の荒さや音声の問題など課題はあるものの、遠方のお客様や事情があって店舗に来られないお客様などに向けたサービスとして対応できるようになると思いますので、ぜひ取り入れていきたいと思いました。

少し話が逸れましたが、ベトナム加工製品について少しはご理解いただけたのではないでしょうか?
他にも建立事例や吸水率等の物性データなど資料を取り揃えておりますので、気になる方はお気軽に下記までお問い合わせ下さいます様お願いいたします。

石材問屋・大徳石材工業株式会社 大代賢太郎
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