【中国製品の納期にご注意を!】世界的なコンテナ不足の原因はやっぱりアレでした

杉並区荻窪の石材問屋・大徳石材工業の大代(おおしろ)賢太郎です。

さて当社は中国やインド、ベトナムから石材製品を輸入していますが、2月8日に中国厦門港を出港した製品は、本来であれば16日に入荷するスケジュールでしたが大幅な遅延により22日の夜に入荷しました。
その中には今週末にご納骨を控えている墓石もあり、23日は祝日でお休みでしたが休日出勤をして石材店様の元に無事お届けしました。
台風が発生するわけもでないこの時期にこれだけ遅れることは非常に珍しいですが、この遅延は直ぐ解消されるわけではなさそうです。では、なぜこのようなことが起きているのでしょうか?その原因はやはり新型コロナウイルス感染症が関係しているようです。

「世界の工場」ともいわれる中国ですが比較的早い段階からコロナの抑え込みに成功し、石材をはじめとする生産工場は早々に稼働を再開しています。そして世界各国の景気も徐々に回復すると、巣ごもり需要や北米向けクリスマス商戦の需要が増え、大量のコンテナが中国からアメリカに輸出されていきました。しかし今度は輸出先のアメリカで問題が発生します。
アメリカでは現在、コロナの影響でコンテナを運ぶドライバーや湾岸作業員からはクラスターが発生するなど深刻な人手不足で、コンテナ船から荷下ろしをする作業が通常通りに進んでいません。そうした悪循環からコンテナが港に滞留し中国に戻ってくるのが遅れ、不足する事態に陥りました。
そのような状況がコンテナや船舶のスペース確保の争奪戦に発展し、海上運賃を押し上げ、昨年の同時期に比べ約3倍にも達しているようです。
つきましては大変恐れ入りますが、当社ではコンテナ不足が解消され運賃が落ち着くまで、製品価格に運賃の上昇分を転嫁させていただくことにしました。
なお、このコンテナ不足は早ければ5月頃、遅くとも夏頃には解消されると予想されていますが、実際のところはまだわからないようです。

ここ数週間、さまざまなニュース等でも報道されていますので、ぜひ下記のリンクも合わせてをご覧ください。
●ビジネス特集 コロナ禍の異変 コンテナはどこへ? | NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210215/k10012867481000.html
●新型コロナが影響、ロサンゼルスでコンテナ船が大渋滞
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4203163.html

石材店様の皆さんも今後しばらくは、「通常より1週間長めの納期確保」「海上運賃の上昇」について、ご理解下さいます様お願い申し上げます。

石材問屋・大徳石材工業株式会社 大代賢太郎
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