【世界初挑戦!?】4採石場オンラインツアーに参加しました

杉並区荻窪の石材問屋・大徳石材工業の大代(おおしろ)賢太郎です。

一昨日、当社が加盟する一般社団法人日本石材産業協会の墓石部会が主催する「4採石場オンラインツアー」が開催されたので参加しました。
このオンラインツアーは、Web会議システム「Zoom」を利用して日本各地の採石場をリレー中継で見学しようという世界初!?の試みで、今回は北木石(岡山県)、青木石(香川県)、滝根みかげ(福島県)、稲田石(茨城県)の4つの採石場を職場にいながら案内していただきました。

私自身、青木石以外の採石場はリアルでも伺ったことがあり何となく雰囲気はわかっていたのですが、一緒に観ていた営業の藤田はこれまであまり行く機会がなく、初めて知ることも多かったようで「北木石は海面より更に深く掘り下げながら、常に危険と隣り合わせで採掘してるのか」とか「ジェットバーナーで岩盤から切り出す青木石の採掘作業は特に夏場は大変だな」といった感想が聞かれ、オンラインでも採石場の臨場感や採掘作業の大変さが十分に伝わったようです。

合間には各採石場の代表者から石材の特徴やセールスポイントなどを解説していただいたのですが、稲田石の採掘をされている友常社長が
「稲田石が他の国産石材よりリーズナブルな価格で提供できるのは、採掘環境がよく高品質な石を部損が少なく採掘でき、1つの原石から製品になる部分が多い(歩留まりがよい)からで、決して品質が悪いというわけではありません。」とおっしゃっていてハッとさせられました。

実は最近、私も一般の方から「同じような黒みかげ石でもどうしてこれだけ価格の差があるのか?」と質問され、その時も「採掘される石の量や運搬のしやすさ、1つの原石からどれだけ製品を加工できるのかといった違いが価格差に表れるのであって、決して安いから品質が悪いわけでないです」と同じ様に説明したからです。

我々業界関係者であればわかることでも、一般の方からしたらどのように山から石を切出し、運び、加工し、お墓として建てられるのかまったく知らない訳ですよね。
そういった意味でもごく当たり前のことですが、こういった研修を活かし、しっかりと伝えていくことが大切だと改めて感じました。

なおオンラインによる採掘場の見学や商談といった部分ついては、画質の荒さや動きのスムーズさなどまだまだ見直す点はありそうですが、このような研修が今後もしばらく続きそうですので、極力参加させていただきながら可能性を探っていきたいと思います

石材問屋・大徳石材工業株式会社 大代賢太郎
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