寺院墓地リフォーム工事:思わぬ形で納められたご遺骨

杉並区荻窪の石材問屋・大徳石材工業の

大代(おおしろ)賢太郎です。

神奈川県藤沢市の大庭台墓園を中心に

商いをされている石材店様が、

以前工事をされたお客様からご紹介をいただき、

弊社近くの寺院墓地にてリフォーム工事を

請け負うことになりました。

昨日は、その工事に先立って行う

「ご遺骨出し」のお手伝いをしてきました。

今回のリフォームは、

中国産白みかげ石で外柵を新設し、

既存の石塔(本小松石)は磨き直したうえで

文字や家紋を再彫刻する内容です。

そのため、まず既存のお墓を

解体する必要があります。

その解体前に行うのが

「ご遺骨出し」という作業です。

一般的には、閉眼供養後に

拝石(蓋石)を開け、

骨壷のままご遺骨を取り出し、

付着した泥や土を拭き取って

本堂などに預ける…

という一連の流れが多いかと思います。

しかし、今回は私自身も

初めて経験するケースに直面しました。

事前の現地調査で把握していたのですが、

カロート(納骨室)を確認すると、

ご遺骨の一部が骨壷ではなく、

そのまま撒かれた状態で納められていたのです。

例えば骨壷が入りきらず、

やむを得ずカロート下の土を掘って

いわゆる「土還し」で納めたケースは見たことがあります。

しかし、この地域で“撒いた状態”で納められているのを

目にしたのは初めてで、少し驚きました。

そのため今回は、

  • 「ふるい」で土とご遺骨を分別

  • 水で洗浄

  • しっかり乾燥

  • 新しい骨壷へ丁寧に移し替え

という手順で作業を進めました。

この業界で20年以上仕事をしていますが、

まだまだ経験のないことに出会います。

今回もまた、学びの多い現場となりました。

元請けではないため掲載できる写真は

限られますが、リフォーム工事の完成まで、

少しでも現場の様子が伝わるよう

随時レポートしていければと思います。


石材問屋・大徳石材工業株式会社 大代賢太郎
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