大徳石材を支え続けた大切な方の納骨に思うこと

杉並区荻窪の石材問屋・大徳石材工業の大代(おおしろ)賢太郎です。

本日は、私の親戚であり、

そして私が二十歳で大徳石材に入社した時、

最初に仕事を教えてくれた上司でもある大切な方の

納骨をお手伝いさせていただきました。元社員として40年以上、

長きにわたり会社を支えてくれた存在であり、

身内としても職場の先輩としても、

多くのことを学ばせていただいた方です。

非常に寡黙な人でしたが、

その仕事ぶりは多くを語らずとも

人々の印象に強く残っていました。

特に9寸角の竿石(約130㎏)を

一人で担いでしまうほどの怪力は、

お客様の間でも有名で、

定年退職された後も「Oさんは元気?」と

話題にのぼることがあるほどでした。

また、力だけではなく、器用さにも長けた方でした。

石材の切削や研磨などの繊細な作業も、

限られた道具しかなかった弊社で、

上手に加工していた姿を鮮明に覚えています。

石に向き合う姿は実直で丁寧で、

どんな作業であっても決して手を抜かない。

その姿勢は、若かった私にとっては手本でした。

昔は大谷石や芦野石を運搬する際、

石を起ち上げて、下場になる四つの角を

地面につけて回転させながら前後左右に動かすという、

今ではあまり見られない移動方法が一般的でした。

私は石の重さに身体を持っていかれそうになることも

しばしばでしたが、

Oさんはその作業を驚くほど素早く、

滑らかにこなしていました。

重い石がまるで軽い荷物のように動いていく様子を見て、

ただただ感嘆したのを覚えています。

骨壷を納める瞬間、共に働いた日々、怒られたこと、

笑ったことが思い出され、胸が熱くなりました。

改めて、石材という仕事を通じて巡り会えた

ご縁の深さを感じました。

長年にわたり会社を支え、

石と真摯に向き合い続けたことへの感謝を込めて――

本当にお疲れさまでした。

どうか安らかにお休みください。


石材問屋・大徳石材工業株式会社 大代賢太郎
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