黒みかげ石の最高峰“ファイングレイン”とは?原石不足が続く理由と入手ルート
杉並区荻窪の石材問屋・大徳石材工業の
大代(おおしろ)賢太郎です。
先日、黒みかげ石の経年変化に
関する実験をご紹介しましたが、
ありがたいことに、
ファイングレインの洋型墓石を
ご注文いただきました。
今回のご注文をきっかけに、
改めてファイングレインという
石材の魅力について
お伝えしたいと思います。
■「ファイングレイン」とは — 黒みかげ石の最高峰
お墓に使われる黒みかげ石の中でも、
最高級品として知られているのが
「ファイングレイン」です。
産地は北欧・スウェーデン。
深く落ち着いた黒色、そしていつまでも
色あせにくい圧倒的な耐久性から、
世界中で高く評価されている石です。
ファイングレインは、黒みかげ石の中でも
とても粒が細かくムラが少ないため、
磨くとまるで鏡のような輝きになります。
光の角度によって、
表面に銀粉のような細かなキラキラ(雲母のきらめき)が
現れるのも特徴で、上品さがありながら
派手になりすぎない高級感と存在感を感じていただけます。

ちなみに質のよくないファイングレインは
下の写真のように銀粉が粗く、ものによっては
銀色どころか白く見えてしまうため、注意が必要です。

■極めて希少。世界的に入手が難しい理由
現在、ファイングレインは
原石の採掘がほとんど行われていません。
採れたとしても山キズ(岩盤形成時の割れ)が
無数に入ってしまうことが多く、
製品に加工できる原石はごくわずかです。
どれくらい希少かというと──
仮に中国福建省の崇武・恵安に
墓石工場が100社あるとして、
ファイングレインの墓石1組を
問題なく加工できる原石を
持っている工場は「5社もない」レベルです。
つまり、日本の墓石生産の約9割以上を
担う中国でさえ原石が不足している状況です。
当然ながら、価格は年々上がり続け、
手に入りにくさは増す一方となっています。
さらに、上記の状況から
大きな原石が採れないため大型部材は、
原石の確保状況によっては
製作できない場合があります。
■弊社だからこそできた今回のご提案
そんな状況の中でも
今回すぐにご提案できたのは──
弊社では複数の仕入れルートを持ち、
常に情報収集を行っているためです。
今回仕入れる工場からも以前より
原石情報をいただいていたため、
見積もり依頼を受けて
すぐにファイングレインでの
製作をご提案することができました。
■ファイングレインの入手でお困りの際はご相談ください
「ファイングレインで建てたい
お施主様がいらっしゃるが、
原石がないと言われて困っている」
というご相談は増えています。
もしお困りの際は、
一度ご相談いただければと思います。
入手可否の確認、サイズ・デザイン面の可否、
納期などの情報を迅速にお伝えいたします。
希少な石材だからこそ、
正確な情報と、確かな仕入れルートが重要です。
今後も、石材の魅力や最新情報を分かりやすく
お届けしていきますので、
ぜひお読みいただければ幸いです。
石材問屋・大徳石材工業株式会社 大代賢太郎
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