取引先の対応から学んだ私が理想とする問屋について
杉並区荻窪の石材問屋・大徳石材工業の大代(おおしろ)賢太郎です。
弊社では今後、検品および配達担当に欠員が出ることから、現在求人広告を出しています。
今日は、その広告をお願いしている取引先の担当者からの“ちょっとした気づき”をテーマにしてみます。

それは、担当者に求人の依頼をしてから1か月ほど経った頃のこと。
ようやく面接を希望される方からのメールが届きはじめました。
面接の際には、あわせて適性検査も行っているのですが、これまでは紙ベースの問題用紙とマークシートで実施していました。
ただ、このやり方だと結果が出るまでに時間がかかるため、担当者から「Webでの適性検査に切り替えたほうがいいですよ」と勧められていました。
※なかなか切り替えが進まなかったのは、検査結果が以前と変わってしまうとこれまで検査を受けた方との比較がし辛くなるというのが主な理由でした。
今回ようやく切り替えることを決め、担当者に伝えたところ――そこで問題が起きました。
なんと、そのシステムを使えるようになるまでに「約2週間かかる」と言うのです…。
えーと……。
この担当者にお願いしはじめてから、もう2年以上。
その間に何度も適性検査を実施し、ときには上司の方に面接の同席していただいたり、問題用紙やマークシートの残りを回収してもらったり。
ありがたくない営業電話まで何度もかかってきたり(笑)。
つまり、弊社の面接から検査までの流れは、ある程度理解してくれているはずなんです。
それにもかかわらず、肝心なシステム導入に2週間もかかることを事前に伝えてこなかった…。
それどころか、求人を担当している妻が根掘り葉掘り質問してようやく、新しい適性検査や結果内容の詳細を聞き出せるという状況でした。
正直、「1か月以上も経っているのに、ちょっと気が利かないな…」
そして、「この担当者、もう嫌だな…」と思ってしまったのです。
でも、そこでふと気づきました。
――これって、自社の考え方や自分自身の仕事にも当てはまることなんじゃないか、と。
私の場合、石材店様からお施主様へのプレゼン用に図面作成をご依頼いただくことがあります。
お施主様の多くははじめてお墓を購入される方ばかり。
石種や部材の名称、尺貫法、お墓の収容量など、わからないことだらけの中で石材店様もご説明されています。
だからこそ、少しでもプレゼンがしやすくなるように、図面や石材に関する資料をできる限り整理してお渡しするようにしています。
現場への納品でも同じです。
外柵なら根石やカロートを先に運びやすいように。
石塔なら芝台がすぐ使えるように。
常に「相手の立場に立って」納品の順番を考えています。
私たちは、できる限り “気を利かせる”。
そして、できれば “一歩も二歩も先回りできる”。
そんな問屋でありたい。
今回の出来事は、あらためてそんな想いを強くするきっかけになりました。
石材問屋・大徳石材工業株式会社 大代賢太郎
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