なぜ、例年に比べて庵治石が売れるのか考えてみました
杉並区荻窪の石材問屋・大徳石材工業の大代(おおしろ)賢太郎です。
普段、早朝に職場へ行くので夜遅くにブログを書くことはしませんが、備忘録として残しておきたいので書くことにしました。
今週、庵治石細目極上(特上)の洋型が入荷しました。
注文から納品までタイトなスケジュールだったにもかかわらず、最高の原石を用意してくれた丁場の職人さん、最高の加工をしてくれた工場の職人さん、最高の彫刻をしてくれた文字彫刻の職人さん、そして完成した製品を無事に石材店様のもとへ届けてくれた弊社従業員さん、皆さんが最高の仕事をしてくれて本当に感謝しかありません。
ここまででしたら、「あ、いつものように庵治石で1組の製品を作ることが如何に大変かを説いていくんだな」とお思いになるでしょうが、今回はちょっと違いますので最後まで読んでいただければ幸いです。
今年、弊社では庵治石細目の製品を石材店様へ納めることが例年に比べ多く、次の仕事も既に工場へ発注しています。
年々受注件数が下がっている中で、これは本当に本当にありがたいことです。
では何で庵治石の注文が増えているのか、私なりに考えてみました。
その前に昨日(2025/9/10)、私個人のFacebookページに墓石用のガラスを制作している工房へ初めてお伺いした感想をこんな風に書いたのでご覧ください。
改めて思いますが、製作されている工房を見学させていただき、作る上での苦労や想いを聞くことは、ガラスであれ石材であれ大事ですね。
そうすることでご提案の幅もだいぶ広がります。
そう、本当に「改めて」なのですが、「採掘している現場や加工している工場を実際に見る」「職人さんの想いを聞く」「産地へ行って熱気を感じる」ことって庵治石のような最高のお墓を取り扱うには、最も大事なことなのです。
実際にこんなエピソードがありました。
とある石材店(霊園)を起ち上げてまだ間もないという社長のもとへ、庵治石のお墓を希望されているお施主様が来店されました。
そのお施主様はインターネット等でかなり庵治石のことを調べており、ほとんどのことはあらかじめ知っているようで、あとはどの石材店で庵治石のお墓を建ててもらうか(ここが一番重要ですが…)決めるだけだったようです。
結果から言うとその石材店様は庵治石のお墓の契約をしていただきました。
では、なぜそのような業界経験の浅い(と言っては大変失礼ですが…)社長が庵治石を売ることができたのか。
それは、その商談の直前に、偶然にも庵治ストーンフェアへ自ら出向き、丁場や工場を見学し、大丁場の当主・大久保一彦様や丁場の社長と一緒に写真を撮ってもらったというバイタリティがかなり大きかったようです。
実際に現地へ行って、見てきたこと、聞いたことを「熱意」をもってお伝えし、更には工場でお墓が出来上がったら検品しに行くと約束をしたところ、大変喜んで契約していただいたそうです。
このエピソードを聞いたとき思ったのが庵治石を売っている方はやはりそれなりの行動をしています。
そして行動している方とそうでない方との”差”は確実に開いています。
私自身も、行動してきたからこそ、自信を持って丁寧な説明ができ、結果としてご注文をいただけているのだと、今でははっきりと言えるようになりました。
なので、最初から「高額だから売れない」「産地に行っても無駄」だと諦めるのではなく、まずは一緒に“行動”を始めてみませんか?
ぜひ、庵治石の本当の魅力を、一緒に伝えていきましょう!
石材問屋・大徳石材工業株式会社 大代賢太郎
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