【抜群の高硬質と低吸水率で風化なし】佐賀県の銘石・天山石を大特集!

杉並区荻窪の石材問屋・大徳石材工業の大代(おおしろ)賢太郎です。

まだまだ朝晩は寒いですが、日中はお彼岸に向かうに連れて少しずつ暖かくなってきましたね。

さて先週、佐賀県産の銘石・天山石の最高峰される紺碧(こんぺき)の9寸角高級型が入荷しましたので、以前伺った丁場の様子と合わせてご紹介したいと思います。

関東では、まだあまり馴染みのない天山石。
その歴史は古く、採掘元の天山石材株式会社様では1972年から採掘し始めました。
ちなみに天山石の採掘は現在、天山石材様と有限会社田中直実石材様の2社だけが行っており、近くでは七山みかげや富士みかげといった非常に石目の似た石材も採掘されていることから混同されがちですが、正式には上記2社が採掘している石材のみが「天山石」となります。

その天山石材様の丁場がこちら。↓

地図を見ると非常にわかりやすいですが、直ぐ北側には田中直美石材様の丁場、南西側には有限会社七山石材様の七山みかげの丁場があり、辺り一辺が真に良質な石材の宝庫となっています。

次ぎに丁場の様子ですが、伺ったこの日は天山石材・田中社長がドローンで空撮を行いその動画をいただきましたので、まずはそちらも合わせてご覧いただきたいと思います。

この辺りでは最も大きな丁場ですが、しっかりと安全にそして効率良く作業できるよう整備されている様子が伺いしれました。

また、天山石は基本的に玉石で採掘されるため大きな石を取ることが難しいのかと思いきや、私と比べてもこんなに大きい石も採れており大変驚きました。
これだけ大きな原石では移動させるのも大変なので、丁場内でこのような道具で穴を開け整形し小割にしていきます。

以下は小割にした原石で、ここから更にランク分けをしていきます。
色の濃い石ほど上位ランクとされ上から紺碧、銀剛(ぎんごう)、万葉(まんよう)と名付けられますが、この識別も人の見た目で判断するのではなく、特殊な色度計で数値化して科学的に行われておりました。
Sが紺碧、Aが銀剛、Mが万葉の原石です。


また、流通経路もしっかり管理されていて、特に紺碧は国内工場でしか加工されておらず、すべてが「純国産のお墓」になります。
ちなみに今回は庵治産地で加工していただました。
それを証明するのが、天山石材様のホームページにある「個体識別番号サービス」で必要な情報を入力すると原石データとどの工場で加工された製品か瞬時にわかるようになっています。

もちろん原石だけではなく、加工や磨きの技術も加工メーカーや研磨道具メーカーと一緒に研究するなど、田中社長の強い拘りを感じることができました。
これは光沢計といってどれだけツヤが出ているか数値化する道具ですが、通常は高くても90台後半ですが100を振り切っています。
田中社長が仰るには、やはりツヤがしっかりと出ているお墓ほど雨風による風化から守られ、劣化しづらいのだそうです。

折角なので、今回入荷した石塔も光沢計で計ってみました。
もちろん計るところで多少の誤差はありますが、平均して90台後半を示していましたので合格ですね!
最後にそんな田中社長のお宅のお墓を拝見させていただきました。

こちらのお墓は昭和54年に建立されたので40年以上経過したことになりますが、上台と中台の間など水が溜まりそうな部分もまったく吸い上げておらず、またツヤ持ちの良さもこの写真が現しているのではなのでしょうか。

今回はかなり長文でお伝えした天山石の魅力が伝わりましたでしょうか?
興味がございましたらサンプルやパンフレットもご用意していますのでお気軽にお問い合わせ下さいます様お願いいたします。

石材問屋・大徳石材工業株式会社 大代賢太郎
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