設計から石材の手配、石工事、クリーニングまで色々できます!おまかせください!!

杉並区荻窪の石材問屋・大徳石材工業の大代(おおしろ)賢太郎です。
今年に入ってから大変忙しくお仕事をさせていただき、ブログの更新がまたまた滞ってしまいました…。

さて、ここ数年は石材の手配はもちろんですが、職人さんの高齢化に伴う人手不足により、施工まで一式でご依頼いただくことが大変多くなっています。
今回は設計から石工事まで行った当社の仕事をご紹介したいと思います。

ご相談をいただいたのは都営霊園のこちらの墓所。まず大谷石の外柵ですが、石が動いたり、傾いたりはしていないものの、所々大谷石特有の剥がれで痛んでおり、みかげ石へ交換したいとのこと。
また墓所左側のスペースへ新たに洋型墓石を設置し、既存のカロートもみかげ石で作り直したいとご希望をいただき、落ち葉などゴミが溜まったときに掃除がしやすいことも条件でしたので、以上を踏まえてこちらの図面でご提案させていただきました。
通常このような石貼りの場合、正方形または長方形の組み合わせが多いのですが、今回は既存墓石が中心にあり、方形だと納まりが悪いので諏訪鉄平石の乱形でご提案したところ、お施主様も大変気に入っていただきご注文となりました。

工事はまず既存外柵の撤去からスタート。
しかしこれがなかなか厄介で、隣り合っている外柵も大谷石で壊れやすいのにまったく隙間がない。しかも5寸ほど石が潜っているため丁寧な作業が求められます。
なので写真を撮る余裕もなく、いきなり撤去後の写真となってしまいました…。
翌日は、基礎を打つための残土の掘削から行いましたが、墓所が広いでこの作業もなかなか大変です。
必要な深さまで掘削し、砕石を敷きつめたらランマーで転圧作業を行い、しっかりと地固めをしていきます。
充分に地固めをしたら、型枠を組んでD13鉄筋を配筋していきます。
組んだ鉄筋が地面に直接あたっていると錆びて、コンクリートのひび割れの原因になるので、しっかりとスペーサーも入れました。
最後はコンクリートを流し込み、均したら基礎工事完了です。
しっかりコンクリートが固まるまで数日間養生し、ようやく石材の据付がスタート。

基礎と石材の間はモルタル、石材と石材の間には弾性接着剤とエポキシ樹脂で据えていきます。
また石と石の継ぎ目はピンコロで接着し、地震があった場合でも石が開かないようにここもしっかりと施工することが大事ですね。この日の作業はここまで。
翌日は洋型墓石の設置から始まり、土を埋め戻し、鉄平石を敷くために再び基礎を打ちました。
しかし作業中に写真を撮っていなかったため、またまた写真が飛んでしまいました…。
外柵内の基礎も充分養生したので、鉄平石を貼っていきます。が、この作業は現場で加工しながら、しかも見栄えがよくなるように当てはめていくので難しい作業です。
この石貼りの作業だけで丸1日を要しましたが、無事、石工事が完了しました。

最後は当社得意のクリーニング作業で中央の既存墓石をキレイにしていきます。
明治34年に建立された墓石のため、汚れも大変しぶとかったですがキレイにすることで、これまで見えづらかった背面の文字もしっかり見えるようになりました。

そして作業日数5日間を要して、ようやく完成した墓所がこちら。
石貼りに諏訪鉄平石を使用したことで色合いも華やかになり、想像以上に良いお墓に生まれ変わったとお施主様にも大変喜んでいただきました。

このように当社では設計や石材の手配、文字彫刻やオリジナル彫刻、施工、クリーニングそしてご納骨のお手伝いまでワンストップで行っております。
もちろん各社の施工方法等にも柔軟に対応させていただきますので、気になる方は是非お問い合わせいただけますようお願い申し上げます。

石材問屋・大徳石材工業株式会社 大代賢太郎
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